お子さまのことを第一に考える治療

  • お子さまのことを第一に考える治療

    小児矯正にはさまざまなアプローチ方法があります。時々、小学1年生ぐらいでワイヤーを装着している子供を見かけますが、永久歯に生え変わったときのことを考えると、疑問を感じることがあります。乳歯を動かしたとしても、アゴは大きくならないため、中学生になるまでの間、横から歯が出る際に押され、動かした前歯が押されてしまいます。

    当クリニックでも、子供の見た目を気にする保護者の方から「前歯にワイヤーを装着するのはいつ頃ですか?」と質問を受けることがあります。お気持ちはわかりますが、子供の成長を第一に考えると、小学生の間にきちんと歯の生えてくる土台を作っておくことが大切だと考えます。

     

    ■じっくり話してから最善の治療をします
    当クリニックの小児矯正は、子供の成長を第一に考え、アゴの土台作りから始めます。アゴの成長をコントロールし、永久歯の生えてくる十分なスペースを確保するための治療を行うので、小学生のうちにワイヤーを装着する子供はほとんどいません。

    小学生のうちからワイヤー矯正を始めると、確かに歯並びが整って見た目の問題が解消されます。しかし、歯をワイヤーで固定するとアゴの成長が止まり、永久歯が生え揃ってから八重歯になったり奥歯が倒れたりしてくるので、抜歯をして矯正するようになってしまいます。

    一時的に歯並びが整うだけでは根本的な解決にはなりません。治療を進めるには、子供の先々まで考え、今どんな治療が必要なのかをきちんと説明し、理解していただくことが大切だと考えています。

  • 理解を深めるカウンセリング

    小児矯正は治療期間が長くなるので、途中で治療を中断しないためにも、お子さまや保護者の方にも十分理解していただいた上で治療を進めたいと考えています。カウンセリングに重点を置き、子供の立場で考えた治療をご提案いたします。

    治療で大切なことは、どのように治したいかです。できるだけ短期間に治療を終えたい、あるいは歯を抜きたくないなど、条件によって治療を開始する時期が変わります。まずはお子さまの希望を確認した上で、治療方法を考えます。

     

    ■お子さまには2つの治療法を提案
    歯並びや噛み合わせが気になったときが、矯正治療を始めるタイミングと言われます。しかし小児矯正の場合は、抜歯・非抜歯の問題が絡んできますので、目的を明確にした上で治療時期を見極める必要があります。

    お子さまには抜歯・非抜歯の2つの治療方法を提案します。小学生から始めれば抜歯をせずに矯正ができ、中学生から治療する場合は、治療期間は短くなりますが、抜歯をする必要があることをわかりやすく説明します。

  • 初診時に治療方針を決定

    当クリニックでは、初診時におおよその治療方針を決定いたします。身長測定や無料レントゲン撮影など診断に必要な検査を行い、それらをもとにコンピューターで正確に診断いたします。使用する矯正装置も確定しますので、スピーディに治療が進みます。

     

    ■デジタルレントゲンで細分を把握
    アゴの状態がわからなければ正確な診断ができませんので、初診時に無料レントゲン撮影を行っています。最新の「デジタルレントゲンシステム」を導入し、被ばく量の少ないレントゲン撮影を行っています。撮影した画像はコンピューターに取り込み、診察室でお見せしながらご説明しますので、より理解度が高まります。

  • コンピューターによる緻密な診断

    レントゲン写真のデータをコンピューターに取り込み、歯並びや噛み合わせの状態を分析・診断します。細分にわたりシミュレーションしますので、安心して矯正治療をお受けいただけます。

     

    ■身長測定でアゴの成長を予測する
    「矯正治療で身長測定?」と思われるかもしれませんが、身長測定はアゴの成長のタイミングをつかむために行います。特に受け口の治療は、身長が伸びると同時に下アゴが延びるため、身長測定が大切です。同年代の平均身長と比較し、お子さまの成長予測などを知ることができます。