矯正装置には、色々な種類があります。子供の矯正はアゴの成長をコントロールすることが大きな目的ですので、歯並びの状態によって装置を使い分けます。大人の矯正では、クリアブラケットやマウスピース装置などの目立ちにくい装置を扱っていますので、歯並びやニーズに合わせてお選びください。
矯正装置には、色々な種類があります。子供の矯正はアゴの成長をコントロールすることが大きな目的ですので、歯並びの状態によって装置を使い分けます。大人の矯正では、クリアブラケットやマウスピース装置などの目立ちにくい装置を扱っていますので、歯並びやニーズに合わせてお選びください。
ムーシールド
●対象年齢:3~5歳
●適応症例:下顎前突(受け口)
●治療期間:1年前後
透明なマウスピース型の取り外しができる矯正装置です。3~5歳くらいの舌の影響による下顎前突(受け口)の子供に使用します。治療期間は1年前後で、早い子供では3か月程度で噛み合わせの改善が見られます。ただし、遺伝的な下顎前突(受け口)には適応しません。
この装置は、筋機能訓練装置とも呼ばれ、装着したまま就寝してお口周りの筋肉バランスを整え、舌と噛み合わせを正しい位置に誘導します。なお、簡単に取り外しができるので、正しく使用するためにもご家族の協力が不可欠です。
●対象年齢:9歳前後(小学3年生ぐらい)
●適応症例:あらゆる子供の不正咬合に適応
●治療期間:1年~1年半前後
拡大プレートは子供の矯正治療で多く使われ、治療効果の高い装置です。取り外し式のプレート(床)状の装置で、お口の中の骨を拡大し、歯を正しい位置に移動させます。6歳前後から使用し、治療期間は1年~1年半程度です。
拡大プレートには「サージカルプレート」「エキスパンション」など色々あります。構造はほぼ同じで、スクリュー(ねじ)を回してプレートの幅を広げることで、お口の中の骨を拡げたり歯を動かしたりします。
●適応症例:上顎前突(出っ歯)・下顎前突(受け口)・過蓋咬合など
アゴの成長をコントロールして不正咬合を改善するための、取り外し式の矯正装置です。装置の設計を工夫することで、上顎前突(出っ歯)・下顎前突(受け口)・過蓋咬合など、幅広く使用できます。
●対象年齢:小学生~中学生ぐらいの成長期
●適応症例:過度の成長による上顎前突(出っ歯)
過度の上アゴの成長により起きる上顎前突(出っ歯)を改善する装置です。小学生~中学生ぐらいの成長期に使用し、上アゴの成長と上奥歯を正しい位置に導きます。この時期にしっかりコントロールできれば、永久歯に生え変わったあとは、非抜歯で上顎前突を矯正できる可能性が高まります。
頭から装置を被り、頭部から後ろに引っ張るように、上アゴの第一大臼歯から後ろの方向に力を加えます。力のかけ方をコントロールすることで、上アゴの成長を抑えたり、上アゴの奥歯を後方に移動させたりします。
フェイシャルマスク
●対象年齢:小学校低学年ぐらい
●適応症例:下顎前突(受け口)
●治療期間: 1~3年間ぐらい
取り外しができる装置で、上アゴの成長不足による遺伝的(骨格型)の下顎前突(受け口)を改善します。小学校低学年から開始し、治療期間は1~3年程度です。
「おでこ」と「下アゴ」にあたる部分に金具がついた装置を頭から被り、ゴムを取り付けて、上アゴを前方に引っ張って受け口を改善します。
クリアブラケット
クリアブラケットとは、歯の面に装着するワイヤー矯正装置で、透明なプラスチック製の目立ちにくい装置です。目立たないブラケットとしてセラミックブラケットもありますが、日本人の歯には白すぎるため、かえって不自然に見えます。クリアブラケットは透明ですので目立ちにくく、違和感がありません。また、セラミックブラケットのような硬さがありませんので、噛み合う歯を傷つけたり痛めたりせず、安心してお使いいただけます。
透明なマウスピース型の矯正装置です。取り外しができる目立たない装置で、定期的に歯型に合わせた装置を交換していくことで、理想的な噛み合わせに導きます。
透明なプラスチック素材ですので、装着していてもほとんど目立たず、取り外しが簡単にできます。食後の歯磨きもしっかりできますので、矯正中のむし歯や歯周病などのトラブルを回避できます。
なおマウスピース矯正は、歯並びや噛み合わせによっては適応が難しい場合もありますので事前にご相談ください。